撮影場所:別府ロープウェイの展望所(撮影:Takuya Kawase)
鶴見岳は大分県別府市に位置する活火山で阿蘇くじゅう国立公園に指定されている。山名の由来として白い鶴が大挙して飛来して遠くから見ると山頂に雪が積もったように見えた、別府湾を眺めると大鶴が羽を広げたような姿であったという二つの説がある。はじめてこの山に訪れたのは深田久弥が日本百名山に入れなかったことを後悔した由布岳登山を計画したときであった。しかし長い船旅だったせいか体調が優れず登山は断念して、別府温泉など巡った後にロープウェイを利用して鶴見岳へ登った。撮影機材など持っていなかったが日没後に展望所で眼下を眺めてみると驚愕するような光景が広がっていた。鶴見岳の展望所からは別府市から大分市にかけて高度感溢れる夜景が一望できる。別府湾などの湾岸沿いに煌めく市街地という独特の特徴をした素晴らしい景観美。これほどの標高がありながら角度があるため神秘性を感じる山夜景である。