眉山(びざん)は徳島市に位置するシンボル的存在の山として親しまれている。万葉集で詠われる「眉のごと雲居に見ゆる阿波の山」というのがこの眉山とされている。どこから眺めても眉の姿に見えることから眉山と名付けられたという。山頂一帯は眉山公園になっており自然交流施設などがあるほか、桜の名所でも知られている。徳島県の山夜景と問われればこの眉山くらいしか察しなかった。はじめて眉山ロープウェイ山麓駅を訪れた時は、大した山行工程でもないのでロープウェイを使わず山頂まで登っていった。徳島県で登山をしたのは日本百名山の剣山を含めてたったの二座だけである。山頂にあるパゴダ平和記念塔前の展望台からは徳島市街のほぼ全域から小松島市までの夜景が一望できる。吉野川に架かる三本の橋が特徴的。空気が澄んでいれば対岸の大阪湾から紀伊半島まで見渡せるスケールの大きさで、徳島県唯一の山夜景である。