久松山(きゅうしょうざん)は鳥取市街地にそびえ、地元では鳥取市を象徴する山とされている。かつて山頂には鳥取城が築かれていて、織田信長は「堅固な名城」と讃えたという。ここには大叔母が住んでいて、子供の頃から海水浴で何度も訪れていた故郷のような場所である。山陰地方は規模の大きな街がないため、光量に乏しく角度も甘い山夜景ばかりであった。結局、山陰地方で選定されたのはこの久松山の一つとなったが、そこには他にない驚愕するような光景が広がっていた。トワイライトタイムには鳥取港へ流れゆく千代川を挟んだ夜景、鳥取港を隔てて浮かぶ漁船の明かり、鳥取砂丘や遠く伯耆大山までも見渡せる見事な景観美。市街地側を見てみると幹線道路のラインが逆C字構図を描いており、角度もあるので迫力感もある。この申し分ない光量と迫力、視界の広さからや独特の地形は、まさに誇るべき山陰最大級の山夜景といえる。