錨山は六甲山地西部に位置しており、碇山とも綴られる。明治時代、神戸港で観艦式の催しの際、明治天皇をお迎えするべく市内の学童数百人が錨山の南麓で錨形に並んで日の丸を振った。その4年後、この山を錨山と命名することになった。現在、神戸市章および錨をかたどった電飾は神戸のランドマークとなっている。この錨山からは神戸市街をメインとして建ち並ぶビル群や神戸港の夜景が一望できる。市街地との距離が近いということから、迫力感に溢れる神戸夜景を望むことができる。ポートタワーやハーバーランド、神戸大橋などのベイエリアもしっかり見えている。その光景を望んだ時、まるで「これが神戸夜景だ!」とアピールされているように感じた。いくつも存在する神戸の山夜景スポットの中で、最も神戸らしい夜景を望めるのはこの錨山と隣の市章山だけだろう。また、隣の市章山は樹林に遮られているため視界が狭まっている。