岩湧山は大阪府河内長野市を代表する山として新河内長野八景の一つとされる。山頂の周辺は雄大な草原が広がり秋にはススキの穂が広がっている。春になると山焼きが行われ、その後の数か月間は解放感溢れる展望を望むことができる。頂上から少し西側にある展望地からは、大阪府の一部南エリアを除く全域、神戸市、奈良県、遠く京都府の一部までの広大な視界と奥行のある凄まじい光量の夜景を望むことができる。まさに日本最大級の山夜景に値する。関西国際空港から大阪湾を経て神戸港から明石海峡まで描かれている湾曲も特徴的である。ここの山夜景をはじめて望んだ時、最も印象に残ったのは、市街地から見れば存在感のある生駒山がかなり小さく見えていたことであった。市街地までの距離があるので角度が甘く迫力に欠けているが、光量と視界の広さが補っている。東の横綱が丹沢の大山であれば、西の横綱はこの岩湧山といえる。