金剛山は奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との県境に位置している金剛山地の最高峰である。最高点は葛木神社の神域とされて立ち入ることができないため、現在では国見城跡の広場が山頂とされている。四季を通じて登山者や観光客で賑わっており、登山者数ランキングトップを誇っている。山頂である国見城跡の広場からは高度感溢れる大阪平野の夜景が一望できる。大阪府内の山で唯一標高1000mを超えており、最も高い位置からの俯瞰夜景である。しかし、それ以上に感銘を受けたのは、厳冬期の積雪時にライトアップされた樹氷と雪に覆われた頂上看板、その後ろに広がる大阪平野の夜景という構図が芸術作品というべき一枚絵になっているのである。それはまさに山夜景の魅力は俯瞰夜景だけではないと証明されているかのように感じた。このような素晴らしい雪夜景を堪能できるのは日本各地においてこの金剛山だけといえるだろう。