大和葛城山は大阪府と奈良県の境に位置する金剛生駒紀泉国定公園内にある金剛山地の一つの山である。山頂付近はススキが広がる葛城高原とも呼ばれており、南面の自然のツツジ園は5月になると一帯が真っ赤に染まるので多くの登山者や観光客などで賑わっている。大和葛城山の山頂からは西側に大阪府、東側に奈良県と両側の夜景を望むことができるのだ。特に大阪側は関西国際空港や大阪湾を隔てて神戸や明石海峡までの展望が一望のもと。日没後のトワイライトタイムには、山頂看板とその背景に青とオレンジのグラデーションがかかった大阪夜景という組み合わせの構図がとても素晴らしい。積雪期に登ってみると、その景観美は増していた。夜景そのもののレベルは高いと言い難いが、山頂直下にある白樺食堂の展望台や東側に位置するテイクオフ場などから御所市内を一望できる。いずれも違った構図の山夜景を楽しむことができる。