ぼくらの広場は生駒山系・大原山にある府民の森なるかわ園地に位置する広場である。夜間登山など考えもしなかった頃、はじめてここを訪れて、山夜景というものに魅了されたことがきっかけで夜景登山家の活動をはじめることになった。それほどぼくらの広場からの夜景に感銘を受けたのは、圧倒的ともいうべき迫力、凄まじい光量と奥行、高速道路や幹線道路が収束点に向かって伸びているという見事な放射線構図になっているのである。山夜景を理論的に分析してみたところ、迫力、視界、光量、特徴、夜景全体の形を示す地形の全てが完璧なほどに整っていることが判明した。夜間登山を要する場所であるにも関わらず、多くの人がここへ訪れているのは、この光の絶景を味わいたいからであろう。夜景登山家として日本各地を巡ってきたが、未だにぼくらの広場を超える山夜景は見つからなかった。まさに日本最大級の夜景といえるだろう。