小塩山は京都府京都市西京区にある京都西山に位置している。山頂には淳和天皇の遺灰を散骨した場所として大原野西嶺上陵(淳和天皇陵)がある。山の麓から山頂までは京都府道141号線(小塩山大原野線)が通っており、一昔前は車でアクセスすることができ、西側から京都市街の夜景を一望できるとして人気スポットであった。しかし、現在は一般車両通行禁止になっていて徒歩でしかアクセスできない。展望地は道路の途中にあるガードレール越しで、眼下に広がる西の丘丘陵の洛西ニュータウンから京都市のほぼ全域の夜景が一望できる。大文字山火床と対照的で正反対の展望といえる。京都市街までの距離があることから角度が甘く迫力には欠けているが、視界の広さや光量は申し分ない。展望が東向きなので夜明け前に訪れてみると、青とオレンジのグラデーションの空を背景としたトワイライト夜景は言葉を失うほどの景観美であった。