音羽山は京都府と滋賀県の境界に位置する京都市山科区の最高峰である。古来和歌の歌枕となった山で、多くの歌人が詠んでいるという。東海自然歩道が通っており、山頂からの眺望が良いということから休日には多くの登山者が訪れている。京阪電車の大谷駅から蝉丸神社を経て東海自然歩道に合流するハイキングコースがポピュラーになっている。音羽山の山頂からは山科区をはじめ、その向こう側に京都夜景が広がっている。京都東山が良い具合のコントラストになっており、このような美しく独特の構図をしている山夜景は非常に珍しいといえるだろう。すぐ直下に見える京都東インターチェンジと交差する幹線道路のラインも特徴的で美しく、ここの山夜景の魅力をさらに高めている。また、滋賀県大津市からバリエーションルートで登る途中にある鶴の里展望ポイント(鉄塔下)からは美しい大津市や瀬田の夜景も望むことができる。