長等山の「ながら」とは地名のことで、平安時代の人々は古い都があった場所というイメージを持っていたと伝えられている。その古都であった大津京は、現在も歴史溢れる場所だといえる。滋賀県の山夜景を望める場所はほとんどが湖東側に位置しており、湖西側を眼下にできるのは逢坂山しか察しがつかなかった。そこで周辺の山情報を徹底的に調べてみると、最も理想的な場所に位置している長等山テラスを発見したのだ。長等山テラスからは、大津京の街をはじめ湖西側を中心として、逆C型となった琵琶湖の構図が美しく、まさに追い求めていた山夜景であった。視界は広く北側は琵琶湖大橋まで肉眼で見えるのだ。湖西側をメインとして琵琶湖の形がハッキリと見える夜景は非常に珍しく貴重である。