撮影場所:杓子山の山頂
杓子山は道志山塊に属しており、富士吉田市、都留市、忍野村の境界に位置している。山容に大きなガレが見えることからシャク(地崩れ)ということが名前の由来だと言われている。この山に登るきっかけになったのは、あるブログサイトで積雪時に撮影された夜景写真に魅了されたことであった。そのため積雪している厳冬期に登ることにしたのだが、その日は晴天でありながらも寒波で10メートル超える突風が吹いており、氷点下25度という過酷な雪山夜間登山になった。鳥居地峠から高座山へ登頂した時点で引き返そうか悩んだが、少し風がおさまったので杓子山へ向かった。杓子山の山頂からは月明りに照らされた富士山と麓の夜景が一望できた。特に積雪時という条件のもと、山頂にある天空の鐘と山頂標識、麓の夜景と富士山という構図が見事に素晴らしい一枚絵になる。また、途中にある高座山直下からの山夜景も素晴らしく美しい。