景信山は東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界に位置している。かつて北条氏照の重臣横地景信が守護していた場所であったことがこの山名の由来である。はじめてこの山に訪れたのは大手企業の採用面接の前日、陣馬山から高尾山へ縦走した時であった。東京都は山夜景に不向きなイメージであったが、この景信山からの眺望を目にして気が変わった。その採用面接に合格して東京暮らしがはじまってすぐに夜間登山を決行した。景信山の山頂からは八王子市街をはじめ、広範囲にわたる東京都心部の夜景が一望できる。市街地から距離はあるものの圧倒的な視界の広さと光量で角度はあまり気にならない。夜景そのものの特徴はないものの、ライトアップされたスカイツリーと東京タワーがアクセントになった唯一の東京夜景である。東向きなので夜明け前の山行を試みたが、ライトアップが消えて光量も減少しているとの情報で断念した。